「あの人たちは運が良かっただけだよ。たまたま売れただけ。実力じゃない」
先日、知り合いの副業漫画家がそう言いながらヒートアップしていました。
その人は20年間、好きな漫画を描き続けて、今や副業だけで年間300〜400万円を稼いでいます。どう見ても「成功者」です。でも本人はぜんぜん納得していない。周りのもっと稼いでいる人たちを見ては「あいつらはまぐれだ!たまたま成功しているだけだ!」と憤慨しています(まぁ、半分以上冗談だとは思いますが…w)。
話を聞きながら、私はぼんやりと思っていました。「……いや、あなたも十分すごいんですが」と。
今回は、彼との雑談の中で「成功と運」について考えたことを書いていこうと思います。
2人の「成功」を並べてみると
改めて整理してみます。
知り合いの漫画家:20年間、好きな漫画を描き続けた。副業収入が年300〜400万円。
私:8年間、インデックス投資を積み立て続けた。今の株式資産は約8,000万円。
端から見れば、どちらも「継続して結果を出した人」です。同じように見えます。
でも、私はここに決定的な違いがあると思っています。
成功の「再現性」がまるで違う
漫画家として副業で稼ぐには、才能・センス・時代との相性・プラットフォームの運・読者との巡り合わせ……といった、コントロールできない要素が山ほど絡みます。
20年続けた努力はもちろんすごい。でも、同じように20年続けた人が全員、同じ結果を出せるかというと、そうではありません。
一方、インデックス投資はどうか。
インデックス投資には、ほぼ「再現性」があります。長期間、世界経済の成長に乗っかるだけ。特別な才能も、センスも、ヒットも要りません。積み立て続ければ、歴史的にはほとんどの人が資産を増やせています。
私の8,000万円は、「たまたま」相場が良かった部分も確実にあります。それは自覚しています。でも、「積み立てを続けた」という行動そのものは誰でも再現できることです。
これが一番大きな違いだと感じています。
「たまたま」に気づいている人ほど、穏やかだという話
私は自分の結果を「たまたまの要素が大きい」と思っているので、他の人と資産を比べたりすることはありません。
「相場が良かった時期に続けられたのはラッキーだった」と思っているから、現状に満足しているし、仮想通貨などで凄まじいリターンを叩き出している人を羨ましいとは思わない。
一方、漫画家の知り合いは「自分は20年継続してきた。実力で稼いでいる」という意識が少なからずあるんだと思います。彼はこんなことを言っていました。
「成功しているやつは、『たまたま』なんだよ。そう思わないとやってられない」
自分の努力と結果を直結させて考えているから、同じように努力していない(ように見える)人が成功しているのを見ると若干心が揺さぶられるのでしょう…。
どちらが正しいかではなく、「たまたまの要素」を認めるかどうかで、かなり生き方のストレスが変わるんだなと感じます。
好きなことを続けながら、投資もやればいい
ここまで書いておいて、私が言いたいのは「再現性のない好きなことを諦めろ」ではありません。
むしろ逆です。
好きなことは続ければいい。漫画でも音楽でもゲームでも。20年続ければ、どこかで花開く可能性はある。それに何より、そこまで自分の好きなことを継続できる人を私は尊敬します。
ただ、それと並行して、インデックス投資も淡々と続けておく。
好きなことが「たまたま当たる」かもしれない可能性に賭けながら、再現性の高い資産形成も積み上げていく。両方やれば、どちらに転んでもある程度の備えができます。
「好きなことで稼ぐ」か「堅実に資産を作る」かの二択にしなくていいんです。どちらも、継続することが武器になる。それぞれの「継続」の性質が違うだけです。
「たまたま」成功できたと思うからこそ
知り合いの漫画家は、20年という努力の積み重ねを持っています。それは本物の実力です。
でも、その実力が「この時代に、この媒体で、この読者に届いた」ことには、間違いなく運も絡んでいる。それを認めた上で、周りの成功者を見られたら、もう少し穏やかでいられるんじゃないかなあ……と、心の中でそっと思ったりしましたw
人は幸運を得るほど、他人に優しくすべき
――『The Art of Spending Money』より
私の株式資産が8,000万円を超えて成長していることも、運に助けられた部分があります。
だからこそ、これからは人との繋がりをもっと大切にしていこうと思います。
知り合いの漫画家の愚痴やネガティブなマインドに「それはどうなん?」と思うこともありますがw、これからもお互い忖度無しで意見を言い合える、いい付き合いを続けていきたいですね☺️
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